乃木坂46ファンはロマンチストが多い。
帰り道、遠回りしたくなる気持ちのままに、空を見上げながら家路につく。
そんな乃木坂ファンは日本中にたくさんいるだろう。
もし、あの空の向こうに、乃木坂があるとしたら?
僕たちにとっての乃木坂46
当然だけど、あの空の向こうに乃木坂はない。
空の向こうにあるのは宇宙だ。
だけど少し高度を落として、東京都港区南青山一丁目に照準を合わせれば、空の向こうは乃木坂になる。
ただこれも、あくまで東京メトロ千代田線の乃木坂駅であって、僕たちが好きな乃木坂46ではない。
乃木坂46って、一体何なのか?
ただのアイドルを超えてしまった
よくしらない人からすれば、乃木坂46はただのアイドルだ。
綺麗でかわいい女の子のアイドルグループ。
そんな認識が一般的だろう。
でも、僕たちにとって乃木坂46というのは、割と生きる希望だ。
何を大げさなと思うかもしれないが、知らないうちにそうなっている。
どういうことか?
この記事を読んでいることこそが答えだ。
僕と君は知らない
ネットの片隅に落ちているこの文章は、ただの一般人の筆者が書いている戯言だ。
飲みの席で乃木坂ファン同士で話していても、盛り上がるとは到底思えない。
だけど。
いま君は、この文章を読んでくれている。
これって割と奇跡だ。
だって、君と僕は知らない人同士なんだから。
ただの戯言をここまで読んでくれる要因は何だろう?
そんなのきまっている。
君と僕を繋いでいるのは、乃木坂46だ。
生きる希望は、乃木坂
人間生きているといろいろなことがある。
乃木坂ファンとて例外じゃない。
ライブでは大声で「まいやーん!」とはしゃいでいても、日々つらい思いをしている乃木ファンもたくさんいるだろう。
時には、もう何もかも嫌になってしまうこともあるかもしれない。
乃木坂ファンはロマンチストが多いと言った。
ロマンチストは、今の世の中で生きるには少し息苦しいと思う。
あらゆることが、ものすごいスピードで過ぎ去っていく。
あらゆることが、成果を出すことに、生産性を上げることにフォーカスを当てている。
ロマンを追っている場合じゃない、現実を見ろ。
というわけだ。
それでも。
あの空の向こうで
ふと見上げた空が綺麗で、誰かに伝えたくなる。
空の向こう側にある知らない世界に想いを馳せる。
好きだと思ったアイドルを、いや、一人の人間を思って、嬉しくなったり泣きそうになったりする。
何の意味があるのか。
生産性はあるのか。
効率が悪いんじゃないのか。
将来を考えろ。
厳しい世の中で、生き残らないといけないんだぞ。
勉強だ、仕事だ。
…
これじゃまるで、好きな人がいることが悪いことみたいじゃないか。
この人が好きだという気持ちに意味はない。
ただ、好きだという気持ちがあるだけだ。
空の向こうが好きだ。
意味はない。
乃木坂46が好きだ。
意味はない。
意義もない。いらない。
好きになってどうする?
知らない。
早く現実を見ろよ。
見てる。
乃木坂46が好きだという気持ちも現実なんだ。
空の向こうにいる君へ。
ここまで読んでくれてありがとう。
君と僕は、乃木坂46が好きだという気持ちで繋がっている。
さては君も、ロマンチストだな?